概要
大気中に浮遊している微少な粒子、特に直径2.5 μm以下の微小粒子状物質(PM2.5)は、気象や気候変動にも影響を与える可能性があり、健康にもさまざまなリスクをもたらす可能性があります。従って、環境保護や公衆衛生上の観点から、PM2.5の監視と管理が重要だと考えられます。
当社は、最小1 nmから100 μm位までの微粒子を測定できる機器を幅広く取り扱っており、環境規制対応、先進研究用測定、簡易測定など、様々な用途に対応しています。質量、個数、粒径分布、成分など、様々な切り口からエアロゾルを探求できる測定器をご提案することで、安心して暮らせる住みよい環境づくりに貢献致します。
PM2.5規制対応 [製品一覧]
環境省の定める微小粒子状物質(PM2.5)の測定法の中で、標準測定法、等価測定法、成分分析用捕集法、炭素成分測定法、ガス成分の測定法に対応した機器を取り扱っております。
■質量濃度標準測定法(標準測定法)/ 等価測定法に準拠する測定器・サンプラー
・ベータ線吸収法でPM10/PM2.5を自動連続測定装置 5014i
・光散乱法とベータ線吸収法でPM10/PM2.5を自動連続測定装置 SHARP5030i TD
・大気用ローボリュームサンプラー (FRM2000i, 2000i-D, FRM2025i, 2025i-D)
■PM2.5成分測定用微小粒子状物質捕集法用サンプラー
・ポータブル型サンプラー
■ガス成分測定(フィルタバック法/デニューダー法)
■炭素(EC/OC)成分分析装置 ※EC:元素状炭素 OC:有機炭素
・FID検出器を用いた装置熱分離・光学補正方式EC/OC炭素分析装置
・カーボンエアロゾル分析装置(ラボ/フィールド用)
■大気粒子捕集用フィルタ(PTFE/石英繊維/フッ素樹脂バインダーガラス繊維) など
参考資料
サンプリング装置(浮遊粒子・ガス) [製品一覧]
PM2.5の標準測定法をはじめ、様々なサンプラーを取り扱っております。
■PM2.5標準測定法を準拠するFRMサンプラー ※ローボリュームサンプラー JIS Z 8851対応
■フィルタ自動交換機能付きのローボリューム・ハイボリュームのいずれにも対応
■ナノ粒子用サンプラー
■バイオエアロゾルサンプラー
■多段カスケードインパクター
■サイクロン
■大気マイクロプラスチック捕集用サンプラー
■ガスサンプリング機材
参考資料
サンプリング装置紹介
質量濃度自動測定装置(浮遊粒子) [製品一覧]
PM2.5の測定法には、環境省認証法以外にも、精密・短時間・省スペースな質量濃度自動測定装置が多数開発されています。
当社では、お客様の様々なニーズに応えるため、多様なラインナップを取り扱っております。
■振動素子式マイクロ天秤を用いた微粒子測定法ーTEOM法(NIST標準に準拠)
揮発性・非揮発性粒子状物質両方の粒子を測定できるモデルがあります。
■多段自動秤量法(QCM-Moudiインパクター)
■最短1秒~の高時間分解能測定できるPMフィルタホルダー
■リアルタイム測定可能なPM2.5モニター
参考資料
質量濃度自動測定器の製品紹介
成分自動連続分析装置(浮遊粒子・ガス) [製品一覧]
大気中浮遊粒子のイオン・炭素・ガス成分の連続モニタリングが可能な装置を取り扱っております。
■大気中PM2.5の主要8イオン成分やSO2、HNO3、HNO2、アンモニアなどガス成分の連続モニタリング
■熱分離・光学補正法を用いる有機炭素(OC)と元素状炭素(EC)を定量できるカーボンエアロゾル分析装置
■エサロメーターの原理を用いるブラックカーボンやブラウンカーボン(BC)のポータブル型モニター(1波長/5波長)
■NO2 , O3 , SO2 , HCHOなどの微量ガスの全カラムおよびプロファイル情報を測定するサンフォトメーター
■CO2、VOC、CO、NO2、O3、SO2、H2S、PM1/2.5/10などの大気汚染物質に加えて、温度、相対湿度、気圧を
計測することができ、大気や過酷な環境に適する空気質モニター
参考資料
成分自動連続分析装置紹介
粒子径分布・個数濃度 自動測定装置(浮遊粒子・ガス) [製品一覧]
エアロゾルは、火山活動や海塩といった自然起源のもの、燃料の燃焼や産業ダストといった人為起源のものに大別できますが、 発生源や生成機構は多岐に渡ります。
当社では、エアロゾル生成機構の解明、シミュレーション精度向上に資する粒径分布や個数濃度のモニター装置を多数取り扱っております。
■ナノサイズ(1 nm~)の粒径分布測定装置
・粒子の電気移動度を利用して分級し、凝縮粒子カウンター(CPC)にて個数濃度を測ることでサブミクロン領域の粒径
分布計測を可能にした走査式モビリティーパーティクルサイザー(SMPS3938)
・6nm~空気動力学径を検出できる電子式低圧インパクタ(HR ELPI+)
■マイクロサイズ(~100 μm)の粒径分布測定装置
・光散乱法を用いたパーティクルカウンター、エアロゾルスペクトロメーター
・Time-Of-Flight(TOF)原理(2点間のレーザーを通過する粒子の時間を計ることで粒径を算出)を用いた粒径分布を
リアルタイムに計測するスペクトロメーター
■ナノ粒子カウンター
・アルコール/蒸留水を凝縮液として使用し、ナノサイズでも計測できる粒子カウンター
・個数濃度で評価する大気中超微小粒子(UFP) モニタリングシステム
参考資料
粒径分布・個数自動連続測定装置紹介
大気中超微小粒子(UFP)モニタリングシステム
固定発生源PM2.5計測装置 [製品一覧]
PM2.5環境基準達成率の更なる向上の為に、固定発生源計測の進展に注目が集まっています。当社では、JIS法やISOに定められた煙道PM2.5測定器やサンプリングシステムをご提案いたします。
■煙道PM2.5サンプラー:JIS Z 7152対応バーチャルインパクター VI-PM2.5
■煙道内粒子の粒径分布測定用サンプラー: JIS K 0302対応カスケードインパクター AS-500
■EPA規格201Aに準拠、 600℃まで加熱可能な煙道用PM10カットサイクロン SAC-65
■高温/高濃度対応の煙道内粒径分布自動測定器
・高温(最高180℃)用電子式低圧インパクタ HT ELPI+
・高温(最高120℃)高濃度用エアロゾルスペクトロメーター Promo® 2000/3000
■排ガス希釈システム
・排ガス微粒子ダイリューター DI-1000
・マルチヒーティング希釈器 eDiluter™、eDiluter Pro
参考資料
ポータブル型計測装置 [製品一覧]
粒子/ガス/成分分析計測用のポータブル型計測装置は、「十分」な性能、操作簡単、相対的安価などの利点があり、多地点・広範囲の大気環境測定、モニタリングや、移動を伴う機動的な計測ニーズに対応可能です。小型軽量型の計測装置に関しては、ドローンへの搭載事例もあり、今後も様々なシーンでの活用が予想されます。当社では、ポータブル型計測装置を多数ラインナップしており、お客様の計測ニーズに幅広く対応いたします。
・PM1, PM2.5, PM4, PM10, TSP
・粒子個数、粒径分布
・ガス(VOC, CO, CO2, SO2, NO, NO2, O3, H2S, CH4 )
・感染リスク指数(IRI)、空気質指数(AQI)
・温度、湿度、気圧、騒音
・ブラックカーボン