作業環境測定

概要

産業の発展に伴う材料の多様化・細分化が進んでおり、作業環境計測に求められる仕様は複雑になっています。
特にナノ材料製造の分野においては、CNT・フラーレン・二酸化チタンなど人体に影響を懸念される素材が増えており、環境管理の必要性が大きくなっています。
また、製品品質管理において、オイルミストの管理が必須になってきている場面もあり、対応できる測定器をご提案します。

ナノ材料製造現場計測

個数濃度評価の必要性とは


作業環境計測においては、重量濃度評価が一般的ですが、ナノ粒子の呼吸器深部への影響や沈着率などを考慮した場合に、粒子径別の個数濃度が有効な評価となる場合があります。
特に下記グラフのように重量濃度ではほとんどデータとして得られない場合でも、粒子数としては非常に多いケースがある為、ナノ粒子の計測では個数濃度評価の計測器を使う事が一般的となっております。また、ナノ粒子は凝集しやすいという特性も持っている為、作業環境中のナノ粒子の挙動を把握する為には、ナノサイズ~ミクロンサイズと幅広いレンジでの計測が望まれます。下記のように計測器を組合わせる事によって現場で簡単に10nm~10μmといったワイドレンジ計測を行う事が可能となります。


カーボンナノチューブ(CNT) 日常暴露管理  空間・時間分布の把握へ活用


CNTは、現在様々な分野で注目されており、使用量が増えているナノ材料でありながら、その形状がアスベストに似ている事から健康影響、計測手法に関して研究・検討がなされてきました。
現在、一部製品で「がん原性指針」に追加された事によって、CNT全体の作業環境管理及び現場の状態管理を行う事が推奨されております。

CNT取扱作業現場における日常の暴露管理では、簡易かつリアルタイムな計測値が得られるエアロゾル計測器が望まれております。これらを使い日常的な濃度管理をする事によって、作業者への暴露や局所排気設備の故障等に気づく事が可能となります。CNT日常暴露管理に適した計測機を紹介いたします。


カーボンナノチューブ(CNT) 許容暴露濃度との比較に活用 (年に数回の炭素分析)


オイルミスト計測

オイルミストの粒径分布測定

現在、様々な労働環境において切削油や潤滑油が日常的に使用されています。これらが液滴化した物や、熱によって蒸発、再凝縮する事によりオイルミストが発生し、健康影響や労働環境への影響、製品の品質への影響が懸念されております。現状把握、モニタリング、対策の評価、検証用として使用可能なオイルミスト計測機を紹介いたします。


オイルミストの質量濃度測定


粒子分級捕集(30nm~)

多段式カスケードインパクターは、多段・多孔式ジェットノズルノズルにより、エアロゾルの分級サンプリングを可能にします。
空気動動力学的粒子径として各粒子径を任意の捕集材に捉えられ、粒子サイズ毎の重量評価や化学分析への応用が期待されます。