ポータブル型THC&NMHC分析装置 Nutech 3000
2台のFIDを搭載したTHC&NMHCアナライザ

概要
発生源のガスサンプルは高温・高湿度の状態が多いですが、VOC計測にはラボ用分析装置が多く用いられています。しかし、ラボ分析ではサンプル収集・輸送する間にサンプル損失、吸着および劣化を引き起こすことがあり、これは計測結果に影響をもたらしてしまいます。また、ラボ分析はタイムリーな結果を得ることができず、急を要する計測には適していません。
Nutech社は既存製品をベースに多くの改良を施したポータブル型THC(全炭化水素)&NMHC(非メタン炭化水素)分析装置 Nutech 3000を開発しました。
特徴
- THC、NMHCを一台で同時に計測・分析が可能
- 触媒酸化+二重FID設計により、高い交換効率(95 %以上)を実現
- 加熱可能サンプリング配管、高精度流量制御などにより、テスト結果の信頼性が高い
- 広い測定範囲及び低い検出限界(測定範囲:0~10/100/1000/10000 mg/m3; 検出限界:50 ppb (カーボンで算出))
- 1秒毎に結果表示、簡単なデータ処理
- 小型・軽量化(12㎏未満)を実現、バッテリー内蔵で持ち運びが可能
- 低ランニングコスト
応用例
- 各国監督省庁による環境監査
- 分析会社によるVOC試験
- VOC対策の有効性評価
- 化学・印刷・染色・スプレー塗装事業者から排出されるVOCの自己点検
- キッチンオイルヒュームの現場計測
- 現場据置型VOC分析装置との現場比較
- 燃焼装置排ガスのVOC排出計測
仕様
検出方法 | 触媒酸化+二重FID |
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計測範囲 | 0~10/100/1000/10000 ppm (自動変更) |
検出限界 | 50 ppb (カーボンで算出) |
ゼロドリフト | ≤±1 % フルスケール/8H |
スパンドリフト | ≤±1 % フルスケール/8H |
再現性 | ≤±0.1 % フルスケール |
表示エラー | ≤±1 % フルスケール |
変換効率 | ≥ 95 % |
データ分解能 (T90) | THC ≤ 2s; NMHC ≤ 2s |
動作環境 | 温度: -20 ℃~50 ℃ 相対湿度: < 95 % 大気圧: 80~106 kPa |
電源 | DC24V, AC (100-240±10%) V/(50±2%) Hz |
寸法 | 370 × 260 × 397 mm |
重量 | < 12 Kg |
※仕様は予告なく変更される場合がありますのでご了承ください。